日和見感染症って?
エイズはHIVによって体内の免疫細胞が破壊され、
免疫不全を起こす病気です。
普通に免疫力があれば、体内に侵入しても駆逐できる病原体や、
免疫細胞によって増殖を抑えられている体内の常在菌が、
エイズを発症して免疫力が著しく低下すると感染したり、増殖したりします。
つまり、普通に免疫力がある状態なら容易に抵抗できる病原体で
発症した感染症を、日和見感染症といいます。
日和見感染症は、免疫力が落ちることで発症しますから、
エイズ患者だけでなく、臓器移植や輸血などの細胞移植を行ない、
拒絶反応を防ぐために免疫抑制剤を使用している患者さんのなかにも見られます。
老齢で免疫力が低下した高齢者のなかにも、日和見感染症を発症する人がいます。
日和見感染症を起こす病原体の中には、長く体内に常在し薬剤に抵抗力をつけたもの、
つまり、薬剤耐性菌が存在します。
薬剤耐性菌が起こす感染症は、使用できる薬剤が限定されるため、
治療が困難となる場合も多く、医学上の大きな問題となっています。
エイズは著しく免疫力が障害される感染症のため、薬剤耐性菌による感染症の場合は、
治療が非常に困難となる場合が多いです。
日和見感染症は感染源によって、大きく4種類に分けられます。
細菌性日和見感染(MRSA感染症など)、真菌性日和見感染(カンジダ症など)、
ウィルス性日和見感染(サイトメガロウィルス感染症など)、
原虫性日和見感染(トキソプラズマ症など)の4つです。

